日本の奨学金はやばいのか?学生さんに読んでほしい2つの体験談

大学生奨学金

近年、進学を考える日本の学生を悩ませているのが奨学金です。一般的に奨学金というのは、「学業などの成績さえよければ、極めて少ない負担で学校に通える」というイメージをお持ちの方が多いのではないかと思います。もちろんそういった種類の奨学金もありますが、種類や数は非常に限られており、多くの人にとって現実的ではないケースが多いです。広く多くの人に関係のある奨学金の本質は大きく異なっており、実態は低金利の借金です。

そして、その奨学金の問題というのは、金額とタイミングです。奨学金を利用するかどうかを決めるタイミングというのは、当然まだ成人するかしないかの若い学生たちの進学のタイミングです。まだ社会にも出ていない若い人たちが、数百万円規模の借金をするかどうかを決めなければなりません。そして、その数百万円規模を借金して返すという金銭感覚が、若い人たちにあるのかと聞かれたら、極一部の例外を除いて無いでしょう。

今回は、そんな奨学金を使って進学された体験談を紹介しますので、学生の方で奨学金を借りようか考えている方は、検討の際に役立ててください。

28歳男性

30歳前後の男性

私立の高校と大学に通うために奨学金を借りました。毎月1~2万円程度返済し、ぎりきり30歳になる前に全額返済出来ましたが、返済していた当時は、若さもあってお金に余裕が無く、まさにお金の奴隷そのものでしたね。奨学金と社会保険料、税金を支払うために働いているような感じでした。また、返済した2年後には、例のコロナの問題もあり、もし数年タイミングがずれていたらと思うと、恐怖でしかありません。

30歳男性

30代男性

四年制の私大に通うために、金利固定の第二種奨学金を借りました。奨学金といえば聞こえは良いですが、本質はただの借金です。大学入学時は18歳と若かったので、奨学金とその金額の大きさをまだ十分に理解できていませんでしたが、大学の卒業が近づくに連れて、これから奨学金という借金を何年も背負って生きていくという事実が、自分に重くのしかかり、何度も押し潰されそうになりました。

大学卒業後、奨学金の返済が始まって、毎月2~3万円を返済し続け、30歳頃に完済しました。ただ、就職して直ぐの給料から、社会保険や税金を引いた手取りから、更に奨学金を返済するので、最終的には15万円も手元に残らず、生活するのに一杯一杯な日々でした。

これから、奨学金を借りようかと考えている学生さんたちには、奨学金は借金であり、将来の十字架になることをよく理解して、慎重に検討してほしいと思います。ましてや、今は私達が奨学金を借りていた頃よりも、税金や社会保険料は上がっていますので、より一層厳しい状況になるのではないかと思います。

編集部より

専門学校や短大、そして大学の場合でも、入学から卒業するまでに、一般的に数百万はかかるので、奨学金を借りざるをえない、頼らざるをえないのが今の日本の現状です。当然進学は、将来設計にも大きく関わってくるので、奨学金を借りること自体が悪いとは思えませんが、やはり返済が大変だということは、十分に覚悟しておかなければなりません。

また、2022年以降、インフレや円安などの要因などにより、金利なども密接に奨学金の返済に関係してきますので、これから奨学金を借りようか迷っているのであれば、保護者や学校の先生などとよく相談して、慎重に決めることをお勧めします。