通勤手当の「全額支給」と「(一部)支給」の違いとは?

電車交通費・通勤手当

求人の募集条件にある通勤手当のには、「全額支給」と「(一部)支給」という表記があります。ぱっと見で何となくこの違いはお分かりになるかと思いますが、一体どのような点で異なるのでしょうか。

「全額支給」は上限のない支給。

「通勤手当の全額支給」とは、通勤にかかる電車やバスの交通費は、上限額無く全額支給されます。一般的に、正社員や契約・派遣社員などの雇用形態の場合に、交通費が「全額支給」されるケースが多い反面、アルバイトやパートの場合だと、全額支給はあまり見かけないかもしれません。

「通勤手当の全額支給」は、遠距離通勤であっても、通勤手当のが全額支給されるので、職場から遠方にお住いの人には嬉しい制度となりますが、そもそもあまりにも自宅と職場が離れている場合は、選考の段階で難色を示される場合が多い傾向にあります。そのため、全額支給とは言っても、片道2時間以内の範囲が、実質的な上限とも言えるかもしれません。その点を理解したうえで、求人を探したり応募したりすると良いでしょう。

「(一部)支給」は全額支給ではない場合があるので要確認。

全額の表記がつかない、「(一部)通勤手当の支給」は、1日の出勤に対する上限額や、一日の最低勤務時間を設けているなど、何かしらの条件が付いている場合があります。

例1.
1出勤500円まで支給。
例2.
3時間以上の出勤を伴う場合のみ、交通費支給。

アルバイトやパートで働く際に、これらの条件が設けられていることが多いので、よく確認するようにしましょう。

通勤手当・通勤費と交通費は、似て非なる物なので要注意!

通勤手当とよく似た言葉に、通勤交通費というものがあります。どちらも通勤に伴う交通費のことを指しますが、微妙に扱いや意味合いが異なります。また、どちらかを混同して募集しているケースもありますので、気になる求人がどちらの意味合いで募集しているのか、慎重に確認しましょう。

通勤手当・通勤費

自宅から会社に通勤するのに必要なバス代や電車代などに対して支給されるもので、賃金の一部として計算されるものです。

交通費

一般的に通勤を除く、業務時間中に発生した移動に対する交通費の支給。取引先の訪問や営業、出張などに対して支給されるもので、経費として計算されるものです。

編集部より

通勤にバスや移動を伴う場合には、応募しようとする求人の通勤費が、どのような条件等で支給されるのか、しっかり確認して応募するようにしましょう。特にアルバイトやパートで働く場合は、通勤費が支給されないケースも多く、通勤費を自己負担すると、実質給与が少なくなってしまいますので、注意しましょう。