初めて就職するのがギリギリセーフな年齢は、25歳までというのは本当なのか?

困った様子の男性新卒・第二新卒

一般的というと語弊もあるかもしれませんが、留年などせずに学校を卒業できたならば、高校卒業なら18歳、短大・専門学校卒業なら20歳、大学卒業なら22歳前後で社会に出て、就職したり労働に従事することになるでしょう。

しかし、何かしらやりたいことや優先したいこと、あるいは病気や事故、その他の予期せぬ不幸などで、一般的な新卒の年齢から遅れて就職しなくてはならないこともあるでしょう。そのような場合に、一つの区切りや壁として25歳という年齢があります。

なぜ25歳の区切り、壁が有るのか?

初めに結論を言ってしまうと、第二新卒として、甘めに見てくれるのが25歳までだからです。甘めとは言っても、卒業と同時に就職する一般的な新卒と比較した場合、就職までの道のりは、険しいケースが大半です。

新卒のタイミングを逃して第二新卒として就職する場合、新卒で入社した人たちと比べると、最大3年分の遅れを背負って、仕事をしなければならないという厳しい現実があります。その上、新卒社員と同様に、数ヶ月の研修などを行わなければならず、採用する側にとっては、非常に教育コストにおけるパフォーマンスが悪くなります。結果、第二新卒への風当たりが厳しくなります。

その他にも、固定概念や集団意識の強い日本社会では、「新卒の時にどうして就職していないのか?」といった、偏見の目も強くあると言えるかもしれません。

25歳を過ぎると、どうなるのか?

雇用対策法によって、年齢制限やそれに準ずる物は、一部の例外を除いて禁止されているので、正確な統計情報が有るわけではありません。ですが、就職・転職業界に身を置いてきた筆者からすると、多くの企業は公にはしませんが、採用基準の一つに年齢制限、もしくはそれに近い物が当然のように有ります。そして、その条件の一つの区切りとして25歳の壁が有り、それを過ぎると就職する上で、下記のようなデメリットが有ります。

  • 国が実施する、若者向けの就職支援サービスの選択肢が狭まる。
  • 希望する業界や職種の仕事に就職するのが難しくなる。
  • 書類選考で落とされやすくなる、面接まで行きづらくなる。

もちろん、25歳から就職して遅れを取り戻したり、就職・正社員以外の分野で花開く人もいるでしょう。ですが、第二新卒などの募集条件なども考慮すると、初めて就職出来るギリギリの年齢が25歳というのは、おおよそ間違えでは無いと認識しておいた方が良いでしょう。

まとめ

夕日に向かって走る男性

就職が人生の全てとは決して言えませんが、生活基盤や人生設計において、一つの分岐点ではあるのは間違いないでしょう。新卒を意図せず逃してしまった方も、25歳までならまだまだ就職できるチャンスは大いにありますので、諦めずに再起を図ってみてください。